だけど、俺は教師でお前は生徒

広い園内、どちらからというわけでもなく、自然に手を握る。



堂々とこうして手を繋ぐってこと。



こんなことでさえ、俺と澤村にとっては初めてのことだった。



「三嶋先生、次はあれ乗る??」



「え……っ、マジで??」



「あ、ひょとして、怖かったりするんでしょ~~??」



遊園地に来てから気づいたこと……俺って絶叫系苦手だったってこと。



「早く、早く、これに並ぶよ♪」



ご機嫌に俺の手を引っ張る澤村。



「はいはい。お次はこれですか……」



「うわぁ~~♪ 三嶋先生、見て、見て!! 超楽しそう」



苦手な乗り物も笑顔の澤村を見たら、



「……はぁ、乗るしかないか……」



覚悟を決めて、とことん澤村のペースに付き合った。