「なんだかまだ信じられないっ……」



「これで、お前がもし転校したとしても、もう会えないってことはないよな」



俺の出したこの答えが、たとえ間違っていたとしても、



これからは俺がこいつを支えたいって、心から思える。



「ありがと……三嶋先生」



「二人だけの時は、陽斗でいいよ。俺も美波って呼ぶし」



「えっ、いきなり呼び捨てなんて、絶対ムリっ。ムリです」



照れて、真っ赤に頬を染める澤村。



こんな可愛い反応されたら、ますますいじめたくなるのが俺。



「なんで??普通に呼べばいいじゃん。なぁ、美波♪」



初めて下の名前で呼ばれて、さらに顔が赤くなる澤村。



なんだかこういうの新鮮だな。



俺はもう一度、澤村を引き寄せ、今度は少し大人なキスをした。