でもさ、そのために、それなりに勉強を重ね、



それなりの努力を継続したつもり。



それは、結果を出すってことに、こだわってただけなのかもしれない。



そして、とりあえずの目標だった教師になった時、



喜んでいたのは、予想通り、俺ではなく、親のほうだった。



俺は、それまであった目標がなくなり、



意味のない、乾いた喪失感を味わっていた。



そんな無気力のまま、



俺は職場となった高校の門をくぐったんだ。



今でもあの時の気持ちは覚えているよ。