「やっぱり持ってくる」 そう宣言して、 今度は止められる前に立ち上がり、 自分の部屋へと向かった。 そして空き缶を取り出し、 明之の待つリビングへ戻った。 「この中にあります!」 「仕舞ってきなさい。 いっそ捨てなさい!」 やっぱり明之は焦っているようだ。 この恥ずかしがり屋さんめ! 例えどんなに照れくさい言葉があっても、 俺だって同じなんだから大丈夫と、 そう言って慰めてやろう。 「開けます!」 「やめろ!」 制止の言葉を振り切って、 俺は缶の蓋に、手をかけた。