7年越しの、願い事【BL】




「ゆきちゃん大好き」



思い出していると、
ぽろりと口から飛び出た言葉。

これは俺の口癖と言っても
過言ではない程、よく口にしていた。


だからやたらと馴染んだ台詞を、
口に出すと、明之がギョッとして、
こっちを見ていた。


「あ、ごめん。うっかり口に出た」

あの頃なら許されていたかもしれないけど
今言われても、キモイだけだろう。

だから謝ると、
明之は微妙な表情をしていた。



……確か手紙も、
こんなノリだった気がするんだ。

大好きだとか、
しまいにゃ結婚したいだとか。

普段そんな事を口走っていたから、
手紙もその延長だった。


『会いたい』とかは、
悲しくなるから書かなかった。

だから全部、嬉しい事だけ。
ゆきちゃんも、同じに返してくれたはず。


そんな手紙を、
やっぱり読んでみたくなった。