そして母さんづてに、 『願い事書いておいてね』という、 7年越しの念押しをされてしまった。 あまり記憶力のよろしくない俺が ちゃんと覚えていたのは奇跡な上に、 ゆきちゃんもちゃんと覚えていたのか…… ゆきちゃんは、 『無くしてたら、適当な紙でいいから』 そう言っていたらしい。 幸いな事に、 短冊はちゃんと持っている。 だけど、困った事に、 1文字もまだ、書けていない。 ……もしも7年前に書いていたなら、 それはそれで微笑ましくてよかったのに。