どちらかと言えば、 俺の記憶力は悪い方だ。 だから否と、自信を持って言える。 「そっか」 ならいいんだ。と、明之は言った。 「あ、ちょっと待ってて」 そう言って俺は席を立つ。 「どこ行くんだ?」 「返事の手紙見たら、 自分が何て書いたか思い出せるかも」 短冊と一緒に、 あんまり見てると寂しくなるからって、 ずっとお菓子の空き缶に仕舞っていた。 ちゃんと残っているはずだから、 それを読んでみようと思う。