7年越しの、願い事【BL】



「っていうかさ、
一緒に風呂入った事あったよね?」

打ちひしがれていると、
ゆきちゃんがそう言った。


「……多分裸は記憶から抹消されてる」

幼い俺も、
そんな訳は無い。
そう思いこんでいたのかもしれないし。


「……それじゃさ、俺の名前分かる?」

「……ゆきちゃん」

俺はずっとそう呼んでいた。
さん付けしなくても許されていたのは、
もしかすると男同士だったからかもしれない。


「あだ名じゃなくて」

「……ゆき?」


俺が答えると、ゆきちゃんは苦笑した。


「明之だよ」

「……あきゆき……」

バリバリの男の名前だった。