車に乗り込んで
はぁーっと息をつく


煙草を取り出した奴に続いて
私も煙草に火を付けた


勝利の後の一服は格段に身にしみる


「あー疲れたな。」


「本当に、助かった。
ありがとう。」


「珍しいな。
お前が素直に礼を言うなんて。」


明日は雨か?
なんて言いながら煙を吐くヤツに
苛立ちを覚える

さっきは
見直したのに

ちっ…


「あ、お前舌打ちしただろ?」


「あんたが悪んでしょ?!」


「ったく…。
高宮、このあと時間ある?」


「あるけど。」


「じゃあ、ちょっと付き合え。
コレ着替えてから
メシ食いに行こうぜ。」


そう言って
小松原は車を発進させた


強引なヤツ…

こういうところは
学生時代から変わらないな