時間もころ合いになったので
店を後にし


片桐は案の定私を
自宅まで送ってくれた


「片桐さんとのご飯は本当に楽しい。
今日はありがとうございました。」

フワッと微笑んでやると

片桐の目の色が変わったのがわかった

これは
餌を求める野獣の目


「…ねぇ、
このまま朝まで一緒にいたいんだけど。

だめかな?」


このストレートな言葉と
少し堀の深い整った顔

私を欲してくれてる
その
情熱的な瞳が
大好物だ


「いいわ。
でも…うちじゃイヤ。」

私の返事を待たずに
片桐と唇が合わさる

軽いついばむようなキスだったが
すぐに深い物に変わった


片桐のキスは良くなじむ
お互いに恋愛感情は無いはずだが
彼は少なからず私に気はある

だから
そこをうまくつかんで
揺さぶるのがたまらない…