そうして
30分後には片桐と合流して
居酒屋にいた


私だって
いつも高級フレンチや
イタリアンばかりじゃない

行く場所によって
服装を考える様に
食べたい物によって
男を変えるのだ




「かんぱい♪」


自分は車だからとお酒は飲まない片桐
でも
私はそれに遠慮する事なく
カクテルを飲んだ


本当は「まずは生で」と
生ビールを飲みたいところだが
流石にメンズと一緒のときは控える


「久しぶりにあったけど
鈴ちゃんは相変わらずきれいだね。」


久しぶり?


そう言えば一カ月近く
会ってなかったっけ…


何度か連絡は来たが
私の方が忙しくほとんど無視していた


すまん片桐



「そんな事ないですよ。
手のかかる生徒たちばかりで
皺が増える一方です。」


「はは。
鈴ちゃんの白衣姿見てみたいなー。

俺卒倒するかも。」


「はいはいー。
片桐さんは若い子たち見慣れてるから
私なんて霞んじゃうくせに。」

ちょんっと
肘で片桐を小突く



軽いボディタッチと
チラ見せの嫉妬心
(ホントは嫉妬なんてしてないけど)


これが意外に効果的だったりする