チャイムが鳴ると
一斉に周りが騒がしくなった

保健室は誰もいないが
バカ騒ぎするガキの声や
移動教室の足音


ここが学校だと
思い知らされる


私は白衣にそでを通し
出来あがった書類をもって職員室に向かった


ナースサンダルを響かせて階段を上がる

ふと
後ろに視線を感じて振り返ると
茶髪にピアスといったいかにも遊んでます的な
男子生徒が三人
私のスカートをのぞこうとかがんでいた


その光景に軽いめまいをおぼえる

「何をしてるの?あなたたち。」


優しい保健の先生スマイルで尋ねる
眉間の青筋は目だっていないだろうか


「鈴ちゃんのパンツみたいなぁーって。」

ゲラゲラと笑う猿三匹
呆れて言葉も出なかったが

ここで
叱っても逆効果なのはすでに実証済みだ


そんな
猿めらに顔を近づけて
極上の甘い声で囁いたやった


「そんなに見たいならいいけど
でも…
私の見たら、
女子高生相手じゃもう勃(た)たなくなるわよ?」


最後に「うふ」っとほほ笑むと完全ノックアウト
猿たちは石仏の様に固まったしまった