表情を作らない綺麗な顔が あたしの上にあった。 不覚にも一瞬見とれてしまった。 切れ長な目。筋の通った鼻。 形のいい薄い唇。黒髪に短髪。 何もかもが完璧な男。 でも、一緒。こいつも男は男。 綺麗な男に握られた右手に力をいれて離して貰おうとしたらさっきより強く握られた。 「いっ」 後ろを向いてさっきのナンパ男に助けを求めようとしたらもういなかった。 綺麗な男に振り返って睨もうとしたら目があった。