砂漠に堕ちた天使 番外編

ブルーのタイルを使った莉世のお気に入りの噴水の所で、ファラウラ達は踊りの練習をしていた。



莉世が行くと、練習をやめてうやうやしく頭を下げる。



いつも「止めて」と言うのだが、この国の妃なのだから挨拶はきちんとしたいと言う。



「ファラウラ」



「リセ、ちょうどよかったわ 話があったの」



ファラウラの真剣な面持ちが気になる。



「お話……?何か足りないものがあるなら言ってね?」



ファラウラの手を引き、近くのベンチに連れて行く。



「違うの、本当に置いてきた物以上の物をもらったわ」



「ファラウラ……」



ファラウラの目には涙が溜まっていた。



「リセはわたし達にとても良くしてくれたわ」



「命の恩人なのよ これでも足りないくらいだわ」



「わたし達は国から国へ旅していく一座 もうそろそろ行かなくてはならないの」



話し終える頃にはファラウラの目からは涙が溢れていた。