「王と、ハサートは必死に探していた」
ハサートと聞いて、ラシッドが見ているところでハサート王子に触れられたことを思いだした。
その事について、莉世はラシッドを怒っていた。
わたしが退室したいと言った時に引き留めたお兄様に。
「わたし、怒っているんです!」
「唐突に何を言うんだ?」
「だって、宴で退室したいと言ったのに、お兄様は引き留めました」
「あぁ……そのことか……」
「ハサート王子に触れられるのが我慢ならなかったのに……」
莉世の頬が膨らんでいく。
「お前を部屋に戻すわけにはいかなかったんだ お前の命の恩人たちを逃がす為に」
「え……」
「一度にお前と娘たちを逃がすのは無理だ 警備も薄手の宴中ならば娘たちを楽に脱出させられる 王とハサートがお前に夢中の時にな」
「……」
「慎重にならなければならなかったんだ 分かってくれるな?」
ラシッドの手が莉世の髪から頬を滑り、顎にかかる。
ハサートと聞いて、ラシッドが見ているところでハサート王子に触れられたことを思いだした。
その事について、莉世はラシッドを怒っていた。
わたしが退室したいと言った時に引き留めたお兄様に。
「わたし、怒っているんです!」
「唐突に何を言うんだ?」
「だって、宴で退室したいと言ったのに、お兄様は引き留めました」
「あぁ……そのことか……」
「ハサート王子に触れられるのが我慢ならなかったのに……」
莉世の頬が膨らんでいく。
「お前を部屋に戻すわけにはいかなかったんだ お前の命の恩人たちを逃がす為に」
「え……」
「一度にお前と娘たちを逃がすのは無理だ 警備も薄手の宴中ならば娘たちを楽に脱出させられる 王とハサートがお前に夢中の時にな」
「……」
「慎重にならなければならなかったんだ 分かってくれるな?」
ラシッドの手が莉世の髪から頬を滑り、顎にかかる。


