砂漠に堕ちた天使 番外編

「このルビーが本物ならば、これ一つで1年は暮らせるわ」



セリナも興味津々だ。



「あの……ここはどこですか?」



早くお兄様に会わなければ……心配しているに違いない。



飛ばされた時のことが脳裏によみがえり、莉世はぶるっと震えた。



「寒いの?」



「ここはどこですか?」



「もうすぐバルクークの検問よ あ!通行証がないと入れないんだったわ!貴方は持っている?」



「バルクーク……」



どこだろう……ジャダハールから東に行った所にあった国だったかな……。



近隣諸国を先生から習ったはずなのに思い出せない……。



わたしはどのくらい飛ばされてしまったの?



「知らないってことは持っていないか……」



「わたしの他には誰も倒れていなかったですか?」



近くにいた召使たちが心配になった。



彼らも竜巻に飛ばされてしまったはず。



荷物までもが飛んでしまったのだから。