「重いどころか軽すぎだよ。ちゃんと食べてる?侑」 珍しく少し険しい顔をして言う。 中途半端に途切れた夢の余韻が少しまだ残っていて、夢の中の直人と目の前にいる直人がうまく重ならない。 いつの間にか、五年も経ってしまったのだ。 あの頃の直人はまだ大学生で、今ではもう立派な社会人だ。 私も、中学生から大学生になった。 時は、流れる。 やさしく残酷に。 私の心も、大切なあの人の時間も。 ずっとずっと、あの頃のまま、 ずっと止まったままなのに。