うっすらと目を開くと、見慣れない天井があった。 身を起こしまわりを見渡すと、どうやら自分がベッドに寝かされていたらしいことに気付く。 知らない部屋。 けれど、よく知っている空気とにおい。 「目が覚めた?」 声のしたほうを向くと、思っていた通りの人がタオルを持って部屋に入ってきた。 「‥‥私、どうしたの?」 「倒れたんだよ。‥‥無理言って、ごめん、侑」 「違う。悪いのは全部私だから。運ばせちゃってごめんね、重かったでしょう?‥‥直人」