わかってた。
けれど、与えられる愛情が本物だと、本当の家族のように思ってもらえていると、思っていた。
――――思い込んでしまっていたんだ。
ずっとずっと、何年も一緒で。双子の片割れのように、自分の半身のように。
思っていたのは結局、私だけだったんだ―――
前触れもなく、溢れ出す涙。目の前が歪んで、自分が泣いていることに気付く。
とっさに俯くと、零れ落ちた雫がぱたぱたとアスファルトに染み込んでいった。
気付かないで。
泣いていることを気付かれたら、浩太が困ってしまう。
浩太を困らせたくなんか、ない。
なのに、壊れたらしい涙腺は私の意志も無関係に涙を溢れ出すことをやめてはくれない。

