だとすると、
「これもやっぱ無難に公差+2ってとこだな」
「アハハッ、心狭いな」
「狭くて結構、やっぱりダメだな。ハタチになるまでは認められない」
「おいおい、今からそんなんじゃ、ミノリの将来はどうなっちまうんだよ」
「………兄妹仲良く、平和に暮らしてるだろ」
「れいちゃん、あったぁ?」
「んー、なーいなぁ」
ちょこんと座って一生懸命、四つ葉を探しているミノリを見ながら、素直な気持ちを吐くと、誠二はオレの背中を叩いた。
「痛いだろ、なにすんだよ」
「いや、気は確かかと思って」
「は?」
「そこまで妹を思えるのって、ある意味羨ましいけど。涼介の人生なんだからな? お前にはお前の生き方があるけど、全てをミノリになんて止めた方がいい」
「なんで」
「今以上に、この先、生活のベースが変わるだろ? 社会人になったら、今までみたくはいかない。会社に入って給料をもらうってことは遊びじゃない。それに涼介は、経営陣の一族ってことになるだろ? 迂闊な行動は出来ない立場で優先すべきは会社になる」
「ああ……」
急に現実落として来たなと思った。
確かに誠二の言う通りで、これからのことを考えると、ミノリ中心の生活スタイルというのは難しくなる。
頭では解ってはいるが……失いたくない時間もある。

