リーゼントに恋をした‐番外編‐




俺達は、少し広めのレジャーシートを芝生の上に敷いて、座っていた。


木陰を選んで座っていたが、この辺一体を覆っていた陰は、座った時よりも手前に移動をしていた。



もしも、母さんが子どもが欲しいって思わなければ、ミノリが今ここにはいなかった。


ミノリはいないが、母さんは生きていた……か。



俺の場合のもしも――は、突飛なもしもになってしまうが。



ミノリがいなかったら、今とは違った生活を送っていたことは間違いが、

俺の生活は相当荒んだ生活を送っていたに違いない。



ただ――いなかったらなんて考えると、酷く胸に痛みが走る。



もしもを考えるなら、いないもしもじゃなくて、これからのもしもを考えないと、身が持ちそうにない。



誠二の言った未来の話し。


間違いなく俺はミノリのことを第一に考えて、その都度何かしらの選択をしていくだろう。





「俺も、妹が欲しかったな」


ポツリとそんな発言をした誠ニは、四つ葉のクローバーの茎を親指と中指の指先で軽く持ち、くるくると廻していた。