「まあ、ミノリがそうなるとは限らないけど」
「…………」
「でも、もしも万が一そうなったら、涼介どうする?」
「どうするって、どうもしないだろ」
「――… は?」
「本音は、そういう想像が出来ない」
「ハハッ」
「なにが可笑しいんだよ」
「いや、ミノリが大人になったら涼介どうなってんのかなって想像すると、ちょっとな」
「なんだよ、それ」
「ミノリも、中高校生になったら、彼氏とか出来るようになんのかね?」
「そんな先のこと、考えるだけ無駄だろ」
「まぁ、無駄っちゃ無駄なんだろうけど、ミノリが15歳の時は、涼介30か」
「ああ」
「その時は、涼介が結婚してるかもな」
「ないな、それは」
「なんで? 分かんないぞ、だけど、もしそうなってたら、」
「お前さ、今日なんか、もしもってか、かもしかが多いな」
「偶にはな。自分らの未来を想像してみるのも悪くないだろ」
「…………」
「よくさあ、歴史は変えられないけど、未来は自分で変える事は出来るとか言うじゃん?」
「ああ」
「でも、自分で変えるっていうよりはさ、自分の周りにいる人間も、将来に影響を及ぼすと、俺は思うんだよ」
「あー…そうだな」

