「ミノリも、千春ちゃんみたいになるんかな……」
玲子と楽しそうに笑っているミノリを見ながら、呟きもれた言葉に、
「大丈夫だよ」
どんな根拠があってそう言えるのか、誠二が返して来た。
「千春ちゃんは、男三兄弟の末っ子で、微妙に竣と歳が近い所為もあるからな」
納得出来るような、出来ないような。
俺が微妙な反応だったからか、誠二は……
「歳が近いと変に張り合ったりするし、影響はモロに受けちゃうもんなんだよ」
そう言って、軽く笑っていた。
「そういうもんなのか?」
兄弟って。
少年期まで、兄弟を知らずに育ったひとりっ子だった俺には、いまいちピンと来ないが。
わりと歳が近い兄貴がいる誠二が言うなら、そうなんだろと、無理矢理納得してみせた。
「学校の友達とかの、変な影響を受けなきゃいいけどな」
ミノリは真っ直ぐに育ってるから、と……誠二はミノリの方を見ながらそう言った。

