恭一にも一緒に行かないかと、誘ってみた。
それから、学生時分なら、多少の自由は利くだろうと思った所で、
「誠二も、誘うか? あいつ予定合わせられるかな?」
俺の考えを読んでいたらしい恭一は、煙りを吐きながら何だか楽しそうだ。
「誠二には、俺からあとで、電話してみる」
「おう!」
「平日の方が借りやすそうだから、俺としては、なるべくなら平日がいいんだけど、恭一は平日で大丈夫か?」
「土日の稽古は絶対だからな、俺は平日のが助かる」
計画としては、避暑地でコテージを借りて、適当にワイワイって感じだ。
車で行ける所なら、荷物も積んで行ける。
電車だなんだって交通手段よりは、ミノリもそんなには疲れないだろう。
今からでも、あのジイさんに言えば、場所はどうにか・・・・・・なるだろ。
「俺、川釣りしたいな~」
「川釣りか・・・・・・近場で釣れる場所があるとこで探しとくわ」
どっち方面がいいだとか、当日はなにをするだとか、そんな話をしていたら、すっかり迎えの時間。
恭一を車に乗せ、俺はミノリが待つ保育園へと車を走らせた。

