「なぁ、恭一」
「ん?」
「お前にミノリのことを頼むことがあるとしたら、多分その時は――俺が相当切羽詰まった時だと思う」
「おお」
「そうならないように、出来るだけのことは、俺自身の手でしてやりたい」
「でも、あんまり、無理はするなよ」
「無理はする」
「はっ?」
「――無理をしてでも、ミノリはちゃんと俺が育てたい」
「涼介、ひとりで抱え込みすぎるなよ?」
「俺には、もうミノリしかいないんだよ・・・・・・」
「涼介の気持ちも、解らなくはないけど、困ったことがあったらいつでも言って来いよ? 俺も誠二も、お前とミノリちゃんには幸せであって欲しいって思ってんだから」
「おぉ、サンキュー」
俺には、いざという時助けてくれる恭一がついている。
そう思わせてくれた恭一の言葉に、救われていた。
友達と呼ぶには照れ臭い関係。
親友なんて言葉は逆に安っぽさを感じる関係。
俺と恭一の関係を手早く言うなら、なんだ?
同士か?
それとも、生き地獄だった日々を共に乗り越えた、戦友か?

