リーゼントに恋をした‐番外編‐


「持つべき友は、この片岡恭一様だろ」

「はは、言ってろ、アホが」

「うわっ!! カブト虫の飼い方を聞いて来たヤツに、言われたくねぇー」

「・・・・・・」

「な、涼介」

「ん?」

「ミノリちゃんは、きっと美人になる」

「・・・・・・は?」

「いや、間違いなくなるね。そうなって、お前がいらない心配しなくてもいいように、ある程度の武術は身につけておいた方がいいと思うぞ」

「・・・・・・」

「何もしていない子よりは、何かあった時、いざって時に役に立つ」

「・・・・・・」

「かも、知れない」

「おい、かも知れないって、なんだよ」

「ハハハッ!! まっ、知らない人間に頼むか、この恭一様に頭を下げるか、お前の好きな方を選べよ」

「・・・・・・」

「ただ、俺に預けてくれりゃ、ミノリちゃんの戦闘能力はある程度把握しておけるぞ?」

「・・・・・・」

「ミノリちゃんは俺に懐いてくれてるから、怖いおじさんがいる道場なんか通わせるより、よっぽどいいと思うけど」

「・・・・・・」

「ピアノ事情もあるからな、もちろん怪我には十分注意する。なんなら防具着けてやったっていいし」

「・・・・・・」

「今日は俺が一緒に風呂入る」

「は? ふざけんなよ」

「お前そこだけ反応するなよ」

「なんで、恭一とミノリを一緒の風呂に入れなきゃならねぇんだよ」

「たまにはいいじゃねぇかよ」