「涼介は、ピアノの他にもなにか考えてるのか?」
「俺、道を外す前まで、かなりハードに習い事してただろ?」
「そうだったなー」
「そん時は、それが鬱陶しいって思ってたけど、案外役に立ったりすることもあるって、漸く実感してる所だからな・・・・・・ミノリにも、色々と習わせようとは思ってる」
「おー! いいじゃん」
「ピアノはもう少ししたら、レッスンは今の倍に増やしてもらうことになってるし」
「マジか?」
「ああ・・・・・・伯父さんも忙しいのに、もっと時間を作れってしつこいからな」
「ほぉ~ん」
「俺は、書道と硬筆は絶対にさせときたい――で、肇さんには英語教えてもらうことにはなってるから、時期を見計らって教えてもらう」
「んじゃさ――文武両道、なんでも出来る子にしたらいいんじゃね?」
「――は?」
「涼介んちは金には困ってないんだし、この際いろいろやらせてみたらどうだよ? ピアノは本命だからとことん深くていいと思うけど、空手とか柔道とか剣道とかな? 浅めでいいから習わせて――あぁ、バレエとかもいいんじゃねぇ?」
「そんなには無理だろ」
「いやー、涼介の妹なら、なんだかんだでやっちまいそうな気がすっけどなぁ~」
「・・・・・・」

