「それから、このままじゃ、今日みたいなことが保育園でまた起きるぞ?」
「あー、そうだよな」
「ミノリちゃんにも空手とかどうだ?」
「それって、俺に営業かけてんのか?」
「っばーか、ちげーし! 心配してんだよ」
「それは、ちゃんと解ってっけど・・・・・・逆に怪我とかイヤなんだよな」
「まぁな・・・・・・ピアノやって、空手ってのもなぁ」
「唯、心配は心配なんだよな。俺が四六時中見てはいられないし。自分の身を護るのは、誰か味方がいたとしても、最終的には自分しかいないからな」
保育園の先生がいても、保育園の先生が気を付けてくれたとしても、今日みたいな状況がこの先ないとは言い切れない。
「千春は、いじめて来た男の子を泣かせて、逆にかーちゃんが学校から呼び出しくらってたけど」
「え? 千春ちゃんが」
「そう、気だけは強い」
「ハハッ」
「ミノリちゃんにもそうなれってことじゃないけど、この先のことを考えたら、身体も心も鍛えておいた方が俺はいいような気がする」
「まぁ、そうだよな」

