「あー、そうですよね。ミノリちゃんはどちらかというと、おっとり系ですもんね」
「おっとり系? でもないですけど。まあ、わりと落ち着いてはいる方――ですかね」
ミノリはギャーギャー騒ぐタイプではない。
かと言って、物静かな訳でもなく。
元気で素直で笑った顔なんて天使みたいで・・・・・・って、これじゃあ、どっかの親バカだろ俺。
「本当に申し訳ありませんでした。今、園長が蓮君本人と話をしているんですけど」
「――みたいですね」
「ミノリちゃん、痛かったと思うんです。膝が、床との摩擦で剥けてしまってて。しかも、服が破けたことによって、蓮君も驚いたみたいで、服から手を離しちゃったみたいなんです。私が教室に戻る途中、鈍い音が聞こえて、慌てて教室に戻ったんですけど――既にとんだ騒ぎになっていて」
「でしょうね・・・・・・」
「本当にすみません。膝とか肘にちょっと痣とか出てしまうかもしれません」
「・・・・・・」
膝が剥けたとか、痣とか。
小さい頃は生傷が絶えないと、解ってはいるが――女の子なんだぞ、ミノリは。

