リーゼントに恋をした‐番外編‐


最近買ったばかりの、ピンク色のTシャツを見せられた。

だけど、それは何故か破れていた。


「ちょっと、蓮君とトラブってしまったみたいで、お洋服が破れてしまって・・・・・・申し訳ありませんでした」

「トラブルって、一体なんなんですか?」


冷静でなんかいられないが、コトを荒立てるのは、好きではない。

それに、子ども同士のトラブルなら、先生を責めても・・・・・・という気分だし、破れた洋服は今更どうにもならない。


「おやつの時間が終わって、帰りの会の時間まで子どもたちを遊ばせていたんです」

「はい」

「それで、私が連絡帳を事務室に取りに戻っていた間に・・・・・・あっ! 私が直接見た訳ではないので、ハッキリとした原因はわからないんですけど・・・・・・蓮君がミノリちゃんのことを追いかけ回していたみたいで」

「追いかけ・・・・・・回していたみたい、って」

「ごめんなさい。私が見ていなかったもので、その場にいた園児達に聞いた話しなんです。みんな色々言っていたのを繋ぎ合わせたような感じなので、信憑性には欠けるんですが・・・・・・」

「・・・・・・」