「やだ。」 「そこをなんとか。」 「だが断る。」 「お願いします神様仏様理桜様。」 このとーり!、と拝み倒してくる奏に、だんだんと反論するのも面倒くさくなってくる。 「…明日は乗せないからね。」 「よっしゃ!!」 たったこれだけのことでこんなに喜ぶなんて… もしかして… 「あ、でもお巡りさんに見つかったら怒られちゃうから変装でもする?」 鞄から何故か鼻と髭のついた眼鏡を出してきて、奏はすちゃっと装着する。 ……やっぱりもしかしなくてもバカだった。