私が教室に戻ると、ニヤニヤしながら穂香が待っていた。 せっかくの可愛い顔がニヤニヤのせいで危ない人に見えるよ…。 「ね、理桜!どーだったぁ!?」 目を輝かせながら言われた言葉に、脳内にあの変人茶髪犬が浮かび、 そして私は吐き捨てるように口を開いた。 「最悪だったよ。もう知らない。」 その答えを聞いて、穂香は不思議そうだったが、 私はすこぶる機嫌が悪かったのでそのまま席に着いた。