「……何か?」
ぶっきらぼうに告げれば、奏は私とは反対に、楽しそうに笑った。
「ほんっとに変わってないんだね、理桜。」
ふざけたようなちゃん付けではなく真面目に呼び捨てにされて、思わず及び腰になってしまう。
「あ、でも外見はちょっと変わったかな。可愛いし、強いて言えばきれいになった、かな?」
「……なっ!?」
可愛いって?きれいになったって?
私はふつふつと怒りがわいてくるのを感じた。
「そういえば謙斗くんはもう男らしくなった?今でも兄妹おんなじ顔なの?」
おんなじ、顔…
パシンッ、と。
気付けば奏の頬をひっぱたいていた。
ぶたれた奏は意味わからないって顔をして呆然と私を見ている。
でも私の心は冷えていた。
いくら諦めているとは言っても、こう改めて男顔のことを言われるなんて耐えられなかった。
