確かに日向はきもちいい。 春の風は温かいし、太陽の光も夏ほどは眩しくなくて丁度いい。 それはわかるんだけど、この人。 紛れもなく、同じ一組で群れの中心人物の茶髪くんだ。 なんでこの人がここに? それより、金髪竹刀は? もしかしてただのいたずらだったのだろうか。 「……なんだよー。」 ほっと肩の力が抜けて、私はその場にしゃがみこんだ。 目の前には、ほわほわの髪の毛。