「り、理桜っ!?どーしたっ!? もしかして兄ちゃんのせいでどっか怪我した!?」 勢いよく駆け寄ってきて、ぺたぺたと怪我を確認する奏に、 私はふるふると首を横に振った。 呆れられても見放されてもなくて、 安心したんだと思う。 さっきまでは、昔の自分と比べてびーびー泣いていたくせに。 眉をハの字にした奏の、 そのなんとも言えない庇護欲をそそられる表情に、 私は笑ってしまった。