扉の向こうが静かになった。

もうみんな、私のこと呆れたかな。

そう思うと、じんわりと目元が熱くなる。


こんなとこに引き込もったって
なんにも良いことなんかないってことは分かってる。

でも、


目を閉じれば蘇る、昔の私。


惨めだった。

もういやだ、こわい。



そんなとき、また扉の向こう側が騒がしくなった。