「おー、お帰り。」 「ただいま、修司兄ちゃん。今日は早いね?」 「今日は午前中しか講義なかったし、バイトもなかったからな。」 「そうなの、お疲れさま」 リビングのソファでコーヒーを飲みながら新聞を広げている姿は、 なんとなくお父さんみたいで、少し笑ってしまう。 なに笑ってんだよ、と新聞から目を上げた修司兄ちゃんに、 私は『ナイショ!!』といたずらっぽく笑った。 しかし扉の隙間からはみ出ていたふたつの頭を見つけて、 私はぎょっと目を丸くさせる。