「お帰りいいぃぃっ理桜ーっ!!」
私は扉を開けた瞬間に持っていた手提げカバンでガードする。
高めの位置で構えたために、シスコン系イケメンな謙斗の顔面がぶち当たった。
金具部分が当たったらしい、鼻をさすりながら上げた顔は赤い。
「理桜〜…俺の鼻がぺしゃんこになったらどうするんだよ…」
「はいはいよかったね、」
「いや話繋がってないんだけど、なにそのスルースキル!」
「はいミンチ。」
「ちょ、俺の話も聞いたげてっ!!」
騒ぐ謙斗をしり目に私は靴を脱ぐと廊下を進む。
しくしくと謙斗のうそ泣きが聞こえてきたけど無視してやった。
