PLAY❤BОY~君が好き~

「ここ連れて来たかった
 んだ。
 …好きなやつを。」

「ぇ…っ。」

「なぁ、美羽。」

「ぁ…。」

「ん?」



見つけてしまった。



勇治くんの向こうに
いる人。



陸と…知らない女の子―――――。



「どうした?
 何で泣きそうな顔
 してんの?」

「ううんっ。」



見間違い…だよね?



だって…手繋いでるし。



陸はそんなことしない。



「美羽…?」

「あ、ごめん。」

「彼氏?」

「っ。」

「図星かよ。」



あ、こっちに向かって
きてる。



やだ…。



でも…目を逸らせなかった。



そして。



「…美羽?」