数日後


俺は美月と一緒に饗木邸に行くことにした。


「お待たせっ。」

「別に。」


今日は一段とおしゃれしてるっぽい。
当たり前か、今から会いに行くのはIT企業の社長
饗木 國和(アエギ クニカズ)
だからな。


プップーー


背後で車のクラクションの音がした。振り返ってみると…


「近江 昴様と舞原 美月様ですね。お迎えに参りました。」

黒く、長い車の運転席から60代位の男の人が言ってきた。


そして後部座席の窓が開いた。


「美月ちゃん、昴くん乗って♪」

「わぁー、昴リムジンだよっ!!早く乗ろ、乗ろ♪」

「あぁ。」



ったく、コイツは餓鬼か?