阿呆臭いとは思ったが、この騒ぎようは事実を肯定しているようにも思えた。


ヨシオは疑いつつも、この目で一度確かめてみたいという久々の探求心が芽生え、少しわくわくしている自分を感じていた。


今日の放課後、見に行こう。


少しして慌ただしく担任教師が入ってくる。ヨシオはそっと本を閉じ、顔を上げた。