虹色ポスト

私は長いこと病院に通っている
けど入院は幼い頃に1度だけだ。

「同い年なんですね」

「はい」

糸原君は少しも笑わない
私ばかりが笑顔で気持ちが悪い。

「あのさ」

長い沈黙を破ったのは糸原君
しかも最初の態度と全然違う。

「なんでお前学校行けてんの?」

意味が分からない
学校行くのは当たり前。

けど優はそんなこと言わない。

「学校に行ったら元気が出るんだ!」

これが優のお決まり回答
そして優のお決まり笑顔

「・・・嘘、つくなよ」