「先輩、昨日どうしたんですか?」

 桜に昨日の話題をふっかけたのはパーカッションパート期待(?)の新人熊谷 檸檬(くまがい れもん)だ。口元の黒子がセクシーとかなんとか。

 描写するまでもないつまらない日常(ってか主人公不在だっただけ)のため描いていなかったが先日、桜はかなり遅れて部活に来た。終了まであと10分もない時に。

 「美術の居残りしてて・・・」

 桜達の学年では、色々と何か(忘れた)を呼びかけるポスターを作っている。限られた授業数の中で完成しなかった場合は放課後居残りをする羽目になるのだ。

 「居残り!?・・・何だ・・・。・・・ん?・・・・」

 なんとも言えない様子の晴綺。

 「お前が居なかったからかわりにお前を描いて黒板に貼っておいた。見る?」

 「え、何そ、れあはははははははは!!!!!!!!!!!」

 そこには、締まりのない口元で高らかに奇声を発する桜(デフォルメ)が描かれていた。

 笑いすぎだろ。

 「どうしたの?」

 と、そこに。

 いかにも真面目そうな爽やかな女子。桜の異様な笑い声を聞いて少し気になったようだ。

 「あぁ、知夏ちゃんか」

 赤燈 知夏(せきとう ちなつ)。生徒会に所属している2年生。2年で執行部は珍しいがまぁ彼女なら。

 「いや、この絵見せたら吹いただけ」

 そう言って千夏に差し出す。

 「プッ、これシロさん?あはは、似てる~!」

 「似てない!!そんな口違う!!」

 「いや、銀鏡だ」

 いや、まぁ・・・。桜に味方無しってとこか。桃香も檸檬も笑いながら同意してるし。