HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~

午後の授業中
珍しく優輝が起きていた。
(今日たまに意識がなくなることがある。何が起こってるだ。それにあの声……)
優輝が空を見る。その空は気持ちのいいくらい青い空だった。
(もう少ししたら夏がくるな~。まぁ~、どうでもいいけど。)

ビルの屋上に乖(カイ)と罪(ザイ)がいた。乖が
「俺が闘っている間にテメ~はあそこの力を集めとけ。」

「……ハイ。無理するなよ。」

「てか、皆殺しにするし。」

笑いが起こった。

放課後
優輝が帰ろとカバンを持とうとした瞬間
意識が遠くなる。

いつもの夢の風景が広がる。
右のヤツが
「よう!!生まれ変わり。俺は、隠神。」
左のヤツが
「はじめまして、清明様の生まれ変わり君、私は陽神です。」

暗くてよく見えなかったが、その姿がはっきり見えた。
隠神と言うヤツは、黒い短い髪を立たせて男性で、瞳が赤く染まっていた。鎖に縛られている。陽神は、青い瞳で長い銀髪の髪を下ろしている女性で、美しかった。