HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~

学校にいつものように行く。途中で霞と一緒になる。
学校では、午前中ずっと寝て、お昼休みは天気の良い日はお昼をとってまた寝る。屋上のドアが開く。
(誰だろう??)
優輝には気がつかないみたいだ。
(まぁ~、誰でもいいや。眠いし。)

「ちょっと何??」
野獣の声だ。
「俺と付き合えよ。」
「そうだ!!裕平(ユウヘイ)様と付き合えよ。」
「そうだ。そうだ。」

(この声たしか、不良で霞に何度も付きまとってる裕平とそのトリマキだ。たしか裕平ってかなりケンカが強いらしいな。)

霞が
「何度も言ってるでしょう。嫌だ。」
霞が戻ろうとした。いきなり霞の腕を掴まれる。
「離してよ。」
と言って、正拳突きが飛ぶ。苦もなくそれを躱す。裕平が霞の腹を思い切り殴る。
霞が腹部を抑えて倒れる。
裕平
「テメ~が俺に従わないのが悪いだぞ。」
優輝
(ヤベ~な。)
頭の中から高い声で
『女性に手をあげるなんって許せませんね。』
優輝の意識が飛ぶ。
優輝が立ち上がて、
「あなたたち止めなさい。」
優輝のトリマキが
「誰だ??テメ~??」

「優輝…ダメ。」