HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~

優輝が目をつぶる。
しばらくすると、いつもの夢が目の前に現れる。
右の何かが
「ククク……あんな雑魚にも勝てないほど、今の陰陽師は弱いのか。」
左の何かが
「まったくですね。清明殿の血縁とは思えませんね。」
奥の何かは寝ている。
優輝が
「あの~??」
右の何かが
「??小僧??なんだ??」
「僕、死んだのか??」
左の何かが
「いいえ。まだ生きてますよ。でも、あの電撃が当たれば、結界ごと死にますね。」
右の何かが
「………仕方ない。少し眠ってろ。力を貸してやる。」
優輝が眠くなると、優輝にあたっていた光が右の何かに当たる。
左のヤツが
「楽しんでくださいね。闇神(インジン)。」
「この鎖がなかったら楽しいだがな。光神(ヨウガミ)。ククク…」