HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~

兄貴が
「でも、初代安倍晴明は、天皇家が抑えられないヤツも封印したらしいぜ。そのために禁忌に触れたらしいしな。」

「禁忌って??」

「家の蔵にあった小紋書には『我おのが内に陰陽を宿す。これ禁忌なり、……。』その後なんか書いてあったみたいだけど読めなかった。」

「ふ~ん。」
おじいちゃんが学校の屋上まで一気に飛ぶ。兄貴も次に跳んだ。
優輝は屋上まで跳べないので、下にいた。
(やっぱり、兄貴と順番間違えたのかな。)

おじいちゃんが
「純也よ??」

「分かってる。なんだこの禍々しい気は??こっちにもうスピードで来てる。」
汗が流れ落ちる。きがついないのは、優輝だけだった。
おじいちゃんが
「優輝!!急いで家に帰るのじゃ!!」

「えっ。」