HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~

丑三つ時、今の時間に直すと草木も眠ると言われる、二時半から三時半頃だ。
おじいちゃんと兄貴と一緒に歩く。
(どこに行くだろう??)
ついた場所は学校だった。
(なんでココ??)
驚いた表情するも声にはださない。
じいちゃんが
「ここはこの地域一帯の『龍脈』が集まる所なのじゃ。」
兄貴が
「龍脈とは、鬼などになった霊が力を求めてやってくる所。つまり、ここを守っていれば、大抵は大丈夫ってこと。」
おじいちゃんが
「ホレ、小鬼たちはここに張っている結界で入れないが、それ以上だと我々が倒さなければならないのだ。」
兄貴が
「お前卑しき魂が集まると鬼なるって知ってるな??しかし、問題は夭魔(ヨウマ)だ。」
優輝が
「夭魔??」
おじいちゃんが
「天皇家がいろいろ儀式をしているのは、日本古来の神々をなだめるため。これができるのは天皇の血筋のみ。夭魔はその儀式を無効にさせるためどうしても巨大な力が必要なのだ。だから、この土地を狙う。」