HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~

先代当主が彩乃から離れ、稽古場からでると膝をついて倒れる。
稽古場から出て来た真が慌てて
「大丈夫ですか、先代御当主。」

「……大丈夫じゃ。少々霊力を使いすぎたみたいじゃ。すぐに回復するじゃろ。」
真が少し頭を下げて
「先代御当主、私は良かったのでしょうか??一般人の霞、雷門一族の生き残りである彩乃をこの厳しい闘いに出して……」
先代当主が
(一寸法師の生まれ変わりと言ってもまだ子供。可哀想に。)
「直接聞いてみればいい。」
真が
「えっ!!」
少し驚いた。そして先代当主は部屋に戻った。
稽古場に戻り、瞑想をして自分の体に眠る霊力を起こそうとする。
(一寸法師の力を使いこなせなければ!!よし!!)


富士山の峰で、翔龍が
「界龍この結界を解くのにどのくらいかかる??」
界龍
「最短一週間。」
翔龍が
「みんな力を界龍にやるぞ。」
長い黒い髪がなびく。
界龍の目の前の何もない所からバキバキと音が鳴り響く。
翔龍が
「…清明よ。……後悔すればいいあの時倒さなかったことを……」

寂しい笑顔が浮かぶ。