…あれから1週間が過ぎた頃、
私の通う学校では、体育祭の準備が始まろうとしていた。
「…ぢゃあ、100m走は石川でいいな?」
『は―い!石川がんばれよっ』
体育祭か…
運動苦手なんだよなぁ
暑いし、焼けるし…
「1000m出たい奴いるか?今年は得点が一番高い種目だぞぉ」
「…は?無理無理」
先生の言葉に、
クラスの中心と言える人物の川崎君が声をあげた。
「そんなことないだろ。川崎は元陸上部だろ?」
「いやいや、それはそうだけどね…6組には楠元がいんだぜ?」
…え?
なんでそこで楠元君が出てくんの??
疑問に思った私は、
前の席の有希ちゃんに聞いてみた。
「あんた知らないの?楠元って言ったら中学ん時に長距離で有名だったよ?」
「…ちょっ…長距離?」
そんなの知らなかった…
まさか楠元君にそんな過去があるなんて。
「楠元がクラスにいない時点で優勝はできないよ」
「…そうなんだぁ」
確か、有希ちゃんは楠元くんと同じ中学出身だったっけ?

